アリスのV.Reg2 キットの説明

(AL431搭載型 可変 定電圧安定化電源基板、入力AC、DC両用)


 
【V.Reg2(−)を正電源に転用する方法】

アリス  「ここのコーナーはずぅぅぅぅぅぅぅううっ………と、放置中でした。
      放置している間に正電源用のV.Reg2(+)は在庫が無くなってしまいました。

      一方で、在庫がだぶついていた負電源用のV.Reg2(−)をどうしようかな、と思っていたんですが、
      V.Reg2(−)を正電源用に変更できないか?という問い合わせがありまして、検討してみたところ可能なようです。

      これは気が付きませんでした。
      おかげでV.Reg2(−)の有効活用ができます。

      と、いうわけでその方法です。」

 
(目的)
 V.Reg2(−)を負電源用途から正電源用途に変更する

(変更なし)
 ICのTL431が使用可能に、AL431は正電源モードで組み立てたものを基板表記に従い実装

(簡単な変更)
 ダイオード、電解コンデンサーは極性を反対に変更
 PNPトランジスターをNPNトランジスターに変更

(ちょっと複雑な変更)
 J−FETはNchを極性反対に実装
 R5は取り付けない
 R4をリード線でショート
 J−FETのゲートソース間をショート(基板表記のD,Gをショート)
 J−FETはゼロバイアスで使用するので2SK30,2SK117,2SK246のYクラスが好適


アリス  「すみません。かなり工事中です。
      基板の動作確認はできたので、使い方や注意点などをまとめていきたいと思います。もうちょっと待ってー。」

実際の使用例はこちらです。

(ざっと概要)

・最小パターンギャップは0.8o
・AC入力時には整流ダイオード(D1〜D4)でブリッジ整流ができる
・DC入力時には整流ダイオードは実装しないで、D2、D3をジャンパーしてください
・キット付属パーツによる耐圧は入力50Vまで
・制御素子にAL431を使用する場合は入力30VまでならAL431の出力トランジスターはSC59パッケージでOK。
 入力30V以上なら、もう少し大きなTO-92に交換しましょう。
・入力、出力に電解コンデンサーが実装できます。φ10oなら9個ずつ、φ18oなら4個ずつ、基板自立型はφ35oまで1個ずつ実装可。
・スロースタート機能を実装できます。

 

内容(V.Reg2(+)、V.Reg2(−) 耐圧50Vセット)

 ・酸化金属被膜抵抗 … 1個
 ・金属被膜抵抗 … 7個
 ・半固定抵抗 … 1個
 ・FET(2SK30) … 1個
 ・フィルムコンデンサー(0.01uF) … 1個
 ・汎用ダイオード … 1個
 ・ジャンパーポスト … 3個
 ・ジャンパーピン … 3個
 ・丸ピンソケット … 1個
 ・ターミナルブロック … 2個

※上記の他にAL431(+/−)、小信号用トランジスター、パワートランジスター、電解コンデンサーが別途必要になります。
 また、AC入力の場合には整流ダイオードも別途必要になります。

※V.Reg2(+)にはAL431もしくはICのTL431が実装可能ですが、V.Reg2(−)にはAL431(−)のみが実装可能となります。
 ご注意ください。

↓V.Reg2(+)の回路図です

 

↓V.Reg2(−)の回路図です

 

↓部品表です

アリス  「入力のR1をインダクターに変えてLCフィルターにしてみるのも面白いと思います。」


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