ユーザーの作例投稿コーナー (2)

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AL431の高耐圧仕様であるAL431HV(+) の活用例です。

(2011.12)
岩手県のSさんより、いただきました。

なんと、真空管アンプの名機『2A3 ロフチン ホワイト アンプ』の電源にお使いです。
回路図とレポートをいただきましたので、原文にてご紹介させていただきます。

岩手県のSさん、ありがとうございます。


AL431HV真空管アンプへの適用

1. アンプ回路ブロック図

(1)増幅部 2A3ロフチン・ホワイト アンプ

(2)電源部

 

2.AL431使用200V安定化回路

 安定化回路はメインの370V回路とサブの200V回路があります。
 簡単な200V回路側にAL431を使ってみました。

(1)回路図

 

(2)説明

 (a)リプルフィルタ
  @小型の電源トランスを使用したため、レギュレーションが悪く、またリプルが大きかった。
    CE1両端:430mV

  A静かなアンプとしたいため、リプルを1mV以下としたいため、リプルフィルタを挿入した。

    ・CE1のインピーダンスXL(@100Hz)=1/(2π×f×C)
                      =1/(2×100×47−6)
                      =33.9Ω

    ・R1とCE1によるリプル低減率(簡易計算)=XL/(XL+R1)
                      =33.9/(33.9+4700)
                      =0.0072倍

    ・ リプルフィルタ(R1とCE1)のリプル電圧 430mV×0.0072=3mV

  B目標1mVに対してリプルフィルタでは3mVで、あと1/3までリプルを低減要。
   AL431によるリプル低減で0.384mVまで低減できるのでok。

   ・TL431のデータシートで100Hz時のリプル低減率=約-56dB=0.0016倍

   ・TL431は200Vを分圧し約2.5Vでフィードバックしている。
    この分のゲイン=2.5/200=0.0125倍

   ・TL431通過によるリプル電圧
    3mV×0.0016÷0.0125=0.384mV

 

3. 使ってみた感想

 以前はツェナダイオードと誤差増幅器にトランジスタを使った、安定化回路でした。
 AL431を使った安定化回路に変えたところ、静けさがましました。

 以上


 

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